二種類の感動
絵画から生まれる感動には二種類あると思っています。
①新しい価値観や美しさを提示して心が動くこと
②今までにみた美しい景色や思いがもう一度思い出され心が動くこと
元々私が目指していた感動は①でした。
何か新しい感覚、発見を形にしたいと思っていました。
日陰に出来た水たまりに惹かれ、形の面白さと、その日の乾き具合で出来る形を捕らえたくて、毎日水たまりの形をチョークでなぞってみたり
(一般道では怒られてしまうかもしれませんが、美大校内だったのでギリギリセーフです)
アートをコミュニケーションツールとして使いたいと思った時に「私が触ってもいいギリギリの場所を触らせてもらい写真に残す」というプロジェクトをしたこともありました。
親しい人は下着を脱いだり、かなり際どい場所を触らせてくれました。あまり親しくない人は手を触るにもドキドキしたり。更にやってみてわかったのは自分の自分らしい部分を差し出してくれる人が多かったことでした。タトゥーをしてる人はタトゥーの部分を、歌手の友人は舌を、坊主の人は頭という感じに触らせてくれました。
思いついたことはなんでもやってみよう!と思ったんです。あれはあれで、楽しかったですし、無我夢中で何か人の心が動かせそうなものを作りたい一心でした。
今目指しているのは②です。奇をてらった物ではなく、誰かの心に寄り添う、暖かくて優しい輝きが描けたらいいなと思っています。
irobako.iro@gmail.com
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